【連載】JPNIC通信 第8回 「APNIC25におけるポリシー動向」

【連載】JPNIC通信 第8回 「APNIC25におけるポリシー動向」

タグ:APNIC

社団法人日本ネットワークインフォメーションセンター
IP事業部 奥谷泉

前回の号では第24回APNICミーティングでのポリシー提案をご紹介しました。
今回は、2月25日~29日、台北にて開催されたAPNIC25ミーティングについて、IPアドレスポリシーに関する提案事項を中心にご紹介したいと思います。

今回のAPNICミーティングはAPOPS(※1)、各種SIG(※2)(ポリシーSIG、NIR SIG、IPv6テクニカルSIG)、トレーニング/ワークショップおよびBoF(※3)、そしてAPNIC総会により構成されていました。

http://www.apnic.net/meetings/25/program/

ここでは、IPアドレス・AS番号ポリシーについて議論を行う「ポリシーSIG」と、IPv6の運用状況について議論を行なう「IPv6テクニカルSIG」の様子を中心にとりあげていきたいと思います。


◎ポリシーSIGにおける提案事項と結果

アドレスポリシーSIGでは7点の提案事項が提出され、JPNICとしてはIPアドレス管理のあり方を大きく変える「4. IPv4アドレスの移管を認める提案」の議論に最も注目していました。結果は以下の通りです。

■参加者のコンセンサスが得られた提案(2点) 1. IPv4の最小割り振りサイズを/21から/22へ変更する提案 (Rajesh Chharia)
2. IPv6アドレス初回割り振り基準変更の提案(JPNIC 穂坂俊之/奥谷泉)
■継続議論となった提案(2点) 3. IANAからRIRへのグローバルアドレス分配の提案(JPNIC、AfriNIC、LACNIC共同提案)
4. IPv4アドレスの移管を認める提案(APNIC Geoff Huston)
■却下ないしは取り下げとなった提案(3点) 5. RIR間でIPv4アドレス枯渇時期を調整する提案(Cisco Tony Hain)
6. IPv4ソフトランディングに向けた提案(IANA David Conrad)
7. LIR向けプライベートアドレスの新設(日本の複数のISP担当者による共同提案)

前回に引き続き、IPv4アドレスの枯渇に関するものがこのうち4点、と約半数を占めましたが、テーマが大きいこともあるのか、今回コンセンサスに至ったものはありませんでした。

7点のポリシー提案のうち、「4. IPv4アドレスの移管を認める提案」、「2.IPv6アドレス初回割り振り基準変更の提案」そして「7. LIR向けプライベートアドレスの新設」の提案について詳しくお話していきます。

その他各提案の概要は以下のURLからご確認ください。

http://venus.gr.jp/opf-jp/apopm/apopm25.html

※1 APOPS(The Asia Pacific OperatorS Forum)
アジア太平洋地域のISP運用技術者が情報交換を行うためのフォーラム。2007年からAPRICOTやAPNICミーティングのセッションとして開催する形式を導入。
http://www.apops.net/

※2 SIG(Special Interest Groups)
APNICにおけるSIGとは、特定の分野について、参加者が情報交換や議論を行うフォーラム。APNICミーティングにおけるセッションと専用のメーリングリストから構成されている。ポリシーSIG、ルーティングSIG等分野別に複数のSIGが存在する。
http://www.apnic.net/sigs/

※3 BoF(birds of a feather)
特定のトピックについて参加者が集まり、意見交換を行うセッション。SIGは継続的に議論を必要とする分野を扱うがBoFは単発でセッションが開催され、専用のメーリングリストは存在しない。BoFが継続的に開催される必要がある場合は、定義された手続きを踏めばSIGとなる。


この記事のトラックバックURL

http://www.ipv6style.com/trackback/1057
Ads by Google

特集

リンク

go6.netはIPv6の普及を促進するコミュニティ・ポータルです。
http://go6.net/

IPv6ブログ